漢方薬はバリエーション豊かなお薬です

漢方薬はどこか西洋薬よりも効くのが遅く、なんとなく気休めの程度に思っているかたもいます。しかしれっきとした医薬品である漢方薬は、西洋薬とまた違う効能で西洋薬よりも有効性を発揮することが多々あります。

漢方薬と西洋薬の違いは?

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漢方薬、西洋薬、こうした呼び方がある医薬品ですが、なんとなく西洋薬の方が効きがよく漢方薬は長く飲まないと効かないようなイメージがある方も多いです。
漢方薬、西洋薬はそもそも役割が違いますので効果の度合いはそれによって変わるものです。
そしてそれぞれに得意な分野があるので、西洋薬では上手く治せないような所は漢方薬で治す、それぞれの長所をうまく組み合わせて患者を治すお薬として両方の薬は駆使されています。
西洋薬はあらゆる検査を通してハッキリと病名がわかっているものに有効で、ピンポイントに作用する科学的なお薬となっています。
そして漢方薬はちょっとした不調や、また検査でわからないような不調に有効なもので、患者の訴えに基づいて適した薬を処方し、不調を改善していくものとなっています。
漢方薬の場合薬が合うまでしっかり通院しなければならないのは、という億劫さがあるかもしれませんが、それは西洋薬も同様なので手間も効果も両方とも優劣はないものとなっています。
漢方薬は自然由来の成分が殆どですがいずれも西洋薬動揺医学的根拠に基づいているものばかり、現代でも9割の医師が漢方薬も処方したことがあるとのデータもあります。
両方とも医療現場に欠かせないものとなっており、違いはあれど両方とも有効なお薬です。
また西洋薬はカプセルや顆粒の形状のものを複数処方されることが多いですが、漢方薬の場合その一剤だけで色々な症状に作用するお薬となっています。
西洋薬の場合決まった成分のものを、似たようなものであっても複数投与するやり方が多いですが、漢方薬はその一剤にさまざまな成分を症状に応じてブレンドするのでその一剤で事足りたりもします。
またこの変化や振り幅は無限大で、きちんと飲み合わせ適量も考えたうえでブレンドされる漢方薬はあなたに最も有効な成分として、慢性的な病気にも処方される、そんなお薬となっています。
またすぐ効くタイプの薬もあれば飲み続けていくことにより効くお薬もあり、症状によって分けられていますし、同じ病気でも発症してからの経過日数などで漢方薬が異なる場合もあります。
西洋薬の良さと漢方薬の良さはそれぞれ違うので、両方処方される場合もあります。
違いがあるため長所も異なる、ピンポイントに辛い症状を西洋薬で抑えてから漢方薬で長期的に不調を解消していくなどの方法もとれます。
それぞれの足りない点を相互に補いながら患者の体の不調を改善していくことができます。
西洋薬、漢方薬、どこか優劣があるように感じる方も多いものですが、確かに違う点はあります。
しかしそれは優劣になるようなものではなく、両方得意分野が違うだけにすぎないのです。
適材適所で医師によって処方されるので、どちらを処方された場合でもきちんと用法用量を守れば不調は改善されるようになっています。

漢方薬は体質にも合わせていくことができる

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漢方薬はもちろん名称もありますが、実際この漢方薬の処方、バリエーションが多彩となっており、その人によって同じ症状でも全く処方が異なるものとなっています。
色々な顔を持っているといわれている漢方薬はバリエーション(変化、振り幅)の一言に尽きるものとなっており、色々な意味で多様であり多彩です。
漢方薬は西洋薬と違い基本的にピンポイントで効くようなものではなく、身体全体の調子を整えていくお薬となっています。
体質改善、慢性病に効く、長期間の服用をするためのお薬と考えられていますが、これらも間違ってはいませんが中には即効性の漢方薬もありますので本当に多様な顔があるものとされています。
特に江戸の末期のエピソードとして有名なのが、ぺリーがインフルエンザにかかった際漢方薬で治ったとの伝記もあります。
どんな処方であったかわかりませんが、当時は現代のような医療機関もなく検査機器もない時代です。
見てわかる症状や患者本人の訴えにそって漢方薬は調合されて処方されますが、それがインフルエンザにも有効だったといわれています。
インフルエンザこそ西洋薬でしか治せないように感じますが、現代でも麻黄湯などの漢方薬はインフルエンザに用いられますし、これは現代医学でも有効とされています。
細菌感染であるインフルエンザも治せる力がある漢方薬、特にこれは即効性あってのものになりますので、漢方薬は処方によってはそういう力もある、そんなお薬となっています。
インフルエンザ以外にもこむら返りにつかわれるお薬や胃痛などに効くお薬も漢方薬で即効性があるものとされており、長期間にわたって飲まずともすぐに不調が改善される、そんな漢方薬もあります。
不調や症状全てが検査を通してわかるものであれば西洋薬だけで対応できますが、そうでない場合もとても多いです。 それだけ人間の身体の不調は複雑、一見健康でも本人が感じている不調やだるさもあります。
そうした症状に効くのが漢方薬で、ずっと飲み続ける為のものもあれば即効性あるものもある、実に多彩で多様なお薬となっています。

特に女性に優しい効果をもっている漢方薬

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女性は特に身体の不調を訴えやすく、それは女性本来の体質によるものが多いです。
ホルモンバランスの乱れ、冷え症、生理痛、更年期障害、精神的不調、こうしたものに女性は特に悩まされやすくなっています。
またこれらは直接効くお薬があるものもありますが、女性のこういった症状はもっと複雑で尚且つ検査ではわかりづらいものも少なくはないのです。
場合によっては不調扱いされず、またご本人すらも我慢してしまうような症状もあります。
ですがこうした辛い症状を我慢する必要はなく、漢方薬で改善することができるのです。
その人によって合う漢方薬は違うので医師との相談の上、自分の体質に合った漢方薬を処方してもらうと辛い症状から解放されます。
それぞれ個人差がありますが、その個人差に更に寄り添えるのが漢方薬の特長です。
一人一人の体質を重んじて処方されるので、同じ症状でも人によって全然ちがう漢方薬を処方されることがあります。
女性は特に生理痛の重さ、ホルモンバランスの乱れ、冷え性…これらは同じ女性であっても症状の出方が全く違います。
生理に関する不調も痛み、腰痛、イライラ、眠気、肌荒れなど人によって全然違うものです。
こうした個人差に寄り添いながら、辛い部分を改善できますので女性特有の不調のお悩みには特に漢方薬が有効とされています。
また漢方薬を飲むと必ず改善するわけではなく、人によっては葛根湯などメジャーな漢方薬でお腹を壊す場合もあります。
こうした人それぞれの弱い部分、強い部分、そういった体質を見極めて漢方薬は調整され処方されています。
所謂四診といわれる望診、聞診、問診、切診など機械での解明よりもどちらかといえば患者本人にしっかり聞き、状態を見る方法で適切な処方を見極められます。
女性のデリケートな症状は医師としっかりコミュニケーションをとりながら処方をする漢方薬が特にあっています。
自分の身体についてよく話し合い、医師と二人三脚で治していくことができます。